落とし穴

あなたが群れない人ならば、

あなたの知らないところで、罠を仕掛けている輩っているものです。

あなたに良い転機が訪れた頃からは注意しなくてはいけません。彼らは罠を綿密に企て始めています。

そしてまた、一人では何も出来ないため、利害が一致する人たちと一緒になって巧妙な嘘で周囲を堅めあなたを貶めます。

何が何でも、あなたの利益を排除したがるのが共通した性分。

罠に嵌ると、呪いにでもかけられたかのように次から次へと、彼らの筋書き通りに追い込まれ、気づいたときはもう遅し。あとは、病床に伏すのみ。それほど悪質です。

人を倒すには、嘘や不正を複数の人たちで仕込み、精神的に追い込めばいいだけです。ストレスによる不定愁訴などいろんな病気が多発し倒れます。

裏切られるとは、そういうこと。歴史が物語ってます。

始まりは、

2003年、既に社会現象となっていた構造改革(市場原理主義、小泉改革)による会社の組織変更で、会社の役員達が悪い方向に向かい始めた。

構造改革により、リスクやインセンティブをシェアしあう互助社会から、利益を独占した者勝ちの社会に変ったからです。

モーレツ型役員の考えは、仕組みを替えずに無理矢理コストダウンを行うメソッドである「選択と集中」だった。

成果(利益)を出しづらい部門から、成果を出しやすい部門に、会社のリソースを大幅に移したのです。

設計部門から営業部門へと。

本来なら、成果を出すのが難しい部門こそにリソースを注ぎ、新たな技術や仕組みで他社をリードすることが必要なのです。

具体的に役員がやったことは、設計部門の部下を減らしては、外注依存度を高める選択肢しか与えないというもの。

最終目的は、設計部門を無くして、外注に任せる体制にしてコストカットすることだったようだ。

こうして流行ったのがアウトソーシング。

そして、不要になったら好きに切ることが出来る派遣社員や契約社員を使うことだった。

でも当然のことながら、アウトソーシングで利益を出することは困難です。理由は、

  1. 教育部門を備えた大手外注先のレベルは低くないが費用が高いためコストダウンにならない。
  2. 外注先のレベルアップのため教育指導をしなければならないためコストや手間が掛かる。
  3. 外注先に重要なノウハウなどが流出するが、人手不足のためコア部分を外すことが出来ない。
  4. 外注先のモチベーションは低いが部下でもグループ企業でもないので仕方ない。
  5. 外注先の負荷、レベルに左右されず業務が遅滞なく捗るようにするため、複数の外注先を使わなければならない。
  6. 外注先のマネジメント業務が発生する。
  7. 当社社員でないため、成果物の品質はどうしても落ちる。
  8. 外注設計不具合の後始末に追われるようになる。
  9. 外注先が成長して将来の競争相手になるか、もしくは立場が逆転する。

など、考えたらきりがありません。

ということで出来れば、設計部門を子会社化すれば良かったのですがね。

基本的にコストダウンのためのアウトソーシングは、外注依存度を高めて業務を丸投げしなければなりません。

そうなると仕方ないことですが、外注先は成長して、発注側の設計部門は設計発注(資材調達)と後始末部門にならざるを得ないのです。

最も始末が悪いのは、外注先が会社の飲み会などで役員らと仲良くなり、役員らの思惑を知ることによって、だんだん偉そぶってくることです。

外注こそが当社の設計部門なんだと役員からおだてられる。

そして、調子に乗った外注先は、あれこれ指示をこちらに出すようになる。

あと、アウトソーシングの難しさは発注する側だけではありません。

得意先の大手電機会社も構造改革による組織替えで、設計部門を切り離して子会社であるエンジニアリングへ移した。やはり、コストダウンのために。

そうなると本社には機構設計のプロがいない状態のままで当社に装置・機器などを発注してくる。以前なら未完成でも仕様書なるものがあったがそういう当たり前のことが無くなるのだった。

そして、今まで以上に打ち合わせや資料作成・情報収集、仕様書作成などに労力を奪われて、コストダウンどころかコストアップし、そして社員は疲弊していくのです。

毎週水曜の定時間日は名ばかりとなり、毎日22時までのサービス残業と休日出勤は当たり前。役員達は会社を不夜城と言って喜んでいたのが印象的だったが、こんな考えは時代遅れの化石頭。

パラダイムシフト、産業のグローバル化による価格破壊、コスト削減、設計リードタイム超短縮、超短納期、人員削減などドラスティックな改革が現場で始まったが、役員の意識改革は一向に進まず会社は負のスパイラルに陥り、雇用調整助成金など国の支援によりゾンビ企業となり、最後はブラック企業化していくこととなった。

トドメを刺したのが雇用調整助成金という制度

これによって最後に残っていた正義という希望は消え失せた。政府支援によって企業が守られることを見せつけられたことで、社員は萎縮し逆に経営者は好き勝手し放題となった。

その結果、役員である総務部長がしたことは、雇用調整助成金を受給しているにもかかわらず、休業日にもタイムカードを押さずに出社して業務を行うよう全社員に命じた。

休業日に従業員が勝手に出社して勝手に業務をすることは問題ないからと。

誰かが不正を正さないとね。

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