Solid Edge Free 2D その3

前回のつづきは、

  1. 要素のコピー方法
  2. 尺度の設定方法
  3. 印刷範囲を設定する方法

 

要素のコピー方法

下記ヘルプによると、「ホーム」メニューにある「作図」グループの「移動」コマンドの「コピー」ボタンをクリックとあります。しかし私には「コピー」ボタンが探せませんでした。(;´д`)トホホ…

でも本当に存在するの?

従って、下記赤枠で囲った内容をやるのみ。「移動」コマンドをクリック後、コピーしたい要素を指定するときCTRキーを押さえながら行う。

edge66

 

尺度の設定方法

まず「表示」メニューの「シートの表示」グループで「2次元モデル」をクリックして画面下部にあるタブを「2D Model」にする。そこで図面作成して尺度設定するようだ。「作業」タブでの尺度設定方法は分からない。てか、「作業」って何の作業が出来るのだろうか。

edge11

次に、
下図左上赤丸の「アプリケーション」アイコンをクリックしてメニューを開く。そこで「図面領域の設定」をクリック。

edge22

すると、
下図の「図面領域の設定」ダイアログが出る。

ステップ1で図面枠のサイズを選定して、ステップ2で念願の尺度を設定する。例えば、尺度1/10にしたいのなら「尺度」ボックスに「10」を入力する。つまり、図枠の大きさを10倍にするということ。てなわけで相対的に図面内容が1/10になるということ。

あとはステップ3で「参照」ボタンをクリックして「ファイルを開く」ダイアログが出るので下記指定の図面を開く。

C:\Program Files (x86)\Solid Edge 2D Drafting ST5\Sample Blocks\TitleBlocks.dft

そして、「ブロックを配置する」にチェックを入れてステップ1で選択した図面サイズと同じサイズを選択し「OK」ボタンをクリックして完了。

edge55

印刷範囲を設定する方法

なぜか「作業」シートではA4サイズしか用紙にフィットしてくれない。他のサイズで印刷プレビューすると用紙周囲の余白があり過ぎるし調整も出来ない。

だから、「2D Model」タブで行う。

画面左上の「アプリケーション」アイコンをクリックしてメニューを開く。そこで「印刷」をクリック。

下図「印刷」ダイアログが出るので「領域を印刷」にチェックして「OK」ボタンをクリック。あとは、画面でお好みの範囲にすることで余白を調節できる。

edge44

このCADも使うのが面倒過ぎてこれ以上は無理っぽい。

最大の使えない点はブロック機能だ。市販CADのようなパーツ機能が無いので、数多くの部品を同一箇所に重ねて設計できるようになっていない。

例えば、市販CADのパーツ登録の代わりとしてブロック登録を利用した場合、ブロック登録したA部品の形状を編集するときまずA部品をアクティブにします。そのときに同じ位置に重なっている他の数多くの部品も表示されていないとA部品と他の部品の取付部やぶつからないようにするためのニゲなどを検討出来ないではないか。

しかし、このCADは重なっている部品の一つを編集するためにアクティブにすると、アクティブになった部品しか表示しなくなる。しかも、よく落ちるからデーター管理上もNG。

もしかしてこのCADは製図レベルの図面にしか使えないようにしているのかも分からない。

この点、DraftSightは一つの部品をアクティブにするとグレー画面になって分かりやすいし、他の要素の表示が消えないので設計に使えるような気がする。ただし、まだ期待はあまりしない方がいいとは思うが。

てなわけで、Solid Edge Free 2Dはこれで多分お終いかな。

多分、つづかない。(´Д⊂ モウダメポ

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Solid Edge Free 2D その2

このCADについてまず分かったことは、2013/03/12現在のバージョンはST5であること。

下記サイトからダウンロードの手続き(ユーザー登録)をする。

Solid Edge Free 2D: シーメンスPLMソフトウェア:製品ライフサイクル管理(PLM) – Japan

ユーザー登録が完了すると、下記画面になるので赤丸のところをそれぞれクリックしてST4以降のライセンスと日本語版のソフトをDLする。

20130312072017

DLしたファイルは下記。

  1. ライセンスファイル:Free2DRenew.zip
  2. ソフトウェア:SE2DDraftV105JAPANESE.exe

ライセンスファイルを解凍して中にある「Readme.txt」の内容(英語)を確認しておく。和訳した概略は下記です。

    • フリーソフトウェアのライセンスを更新するには、以下の手順に従ってください。
    • 使用中のSolid Edgeがあれば終了します。
    • 「SELicense.dat」ファイルを下記の場所に上書き保存します。(上書きメッセージが無いときは場所を間違えている)
      C:\Program Files\Solid Edge 2D Drafting ST5\Program

SE2DDraftV105JAPANESE.exeをダブルクリックしてインストールします。そして、上記の「SELicense.dat」ファイルを上記通りに上書き保存します。
そして注意事項は下記にある「readme.htm」をダブルクリックして確認しておきます。
C:\Program Files (x86)\Solid Edge 2D Drafting ST5\readme.htm

「最適なパフォーマンスを確実にするために、Solid Edgeをインストールしたあと必ずPCを再起動してください」との記載があった。起動後に知ったので遅かった。

Solid Edge 2D Draftingの起動方法

  1. [スタート] → [すべてのプログラム] → [Solid Edge 2D Drafting]を選択。
  2. C:\Program Files (x86)\Solid Edge 2D Drafting ST5\Program\Edge.exeのショートカットアイコンをデスクトップに貼り付けてそれをダブルクリックする。

以上でインストール完了。

あと、ユーザー登録完了すると入力したメールアドレスに「Solid Edge Free 2D Drafting Software」というメールがすぐに届きます。内容はSolid Edge Free2D ニュースグループ(英語)のウェブサイトへアクセスして掲示板で質問ができますというもの。

ここまでは一般的で特に問題ないが、これからが使い方が不明ゆえに大変なことになる。市販CADはあまりマニュアルを見なくても直感的にすぐ使えるが、フリーCADはまったく逆で使えないのが現実だから。

まずは、起動後に表示されるチュートリアルから始める。

次回は、

  1. 要素のコピー方法
  2. 尺度の設定方法
  3. 印刷範囲を設定する方法

などが書ければなと思ってますが、どうなることやら。

つづく

Solid Edge Free 2D その1

フリーCADが製図だけじゃなくて機構設計の実用に耐えられるかチェックするために下記をインストールした。

  1. Creo Elements Express 4.0
  2. DraftSight
  3. Inventor Fusion 2013
  4. RootPro CAD
  5. Solid Edge Free 2D Drafting
  6. 鍋CAD

 

1.Creo Elements Express 4.0

PTC – Creo Elements/Direct Modeling Express 4.0

昔、ドイツで設計されたすごく使いやすいメカ設計用2DCAD ME10、3DCAD ME30というソフトがあった。

販売していたのは、初めはYHP、次は日本HP、その次はコクリエイトだったと思う。そして今はPTC。

DXF変換が出来ないので評価・学習用ですね。最大 60 個の部品を持つアセンブリを作成できるようです。

 

2.DraftSight

Dassault Systemes

こちらのCADは多機能で便利そうなんだけど、建築設計とか製図だけの簡単な図面にしか使えそうにもないような気がする。

その理由は、市販の解説本やネット検索でダウンロード出来るマニュアルがあってとっつき易いのだが、その内容には設計機能の説明がどこにもない。とにかく説明が薄っぺらいのだ。建築・製図用のCADということなのかも分からないが。

やはり設計に使えるかどうか自分で試すしか無さそうである。

例えば、各部品をブロック登録してアクティブなブロックを編集するとき他のブロックも表示されたままで、特に指定したブロックやレイヤだけの表示を消すことが出来れば使えると思う。

指定したブロックだけを非表示、または輪郭だけ表示するような機能があるかが重要ポイント。

今後、検証予定。

 

3.Inventor Fusion 2013

Autodesk Labs Inventor Fusion

AVAILABILITY

  • The Microsoft Windows compatible technology preview executable expires on April 1, 2013.
  • The Mac App Store version of the technology preview has no expiration date.

つーことで、Windowsバージョンの有効期限がもうすぐなのでこれは今さら使えない。インストールしただけで時間の無駄だった。(;´д`)トホホ…
それに引換Macバージョンはいつまでも使えるのだ。この差はデカイ!

  • Microsoft Windowsバージョン:2013年4月1日
  • MacのApp Storeバージョン:有効期限無し

残念だが、アンインストールした。

 

4.RootPro CAD

CADソフト RootPro CAD Free (フリーソフト)・Professional – ルートプロ

DXF形式でファイル書き出しが出来ないので使えない。

アウト!

 

5.Solid Edge Free 2D

Solid Edge Free 2D

今、試しに使っているのがこれ。

なぜこれかというと、ただ単純にまだ試していなかったのと、今までのフリー2DCADは市販CADと比較してあまりにも使えなくて実用に耐えないから。(これもその可能性がかなり高そうだ)

今も苦戦中。∑(゚Д゚;)ギクッ
なんと、いきなり尺度設定方法が分からない。ネット検索でなんとか解決できたが、今度は印刷でA4サイズしか用紙にフィットしてくれないのだ。他のサイズは用紙いっぱいにフィットされないのだけどなぜなの。
どうしよう、、、

 

6.鍋CAD

鍋テックのホームページ

機能がシンプルで使いやすいのだが、テキスト原点の設定が出来ないのと、ブロックをアクティブにするとそのブロックしか表示しなくなるのは致命的。

設計は他の要素との関連性を検討しながら進めるものだから、他の要素が表示されなくなるのはNG。

残念だけどこ機構設計には使えない。

 

つづく