小泉政権時代に市場原理を導入し、現場を知らない経営者達は、営業など利益直結部門にリソースを集中して、縁の下の力持ちである技術部門を縮小した。
そして、役員命令で技術部門は、絶対に”NO”を言っちゃいけないこととなった。
その結果、
納期的、コスト的、技術的、体力的にどう頑張っても解決出来ない仕事(つまり、同業他社が手を出さない案件)を営業が取ってくるようになった。
例えば、どう頑張っても最低3か月以上かかるシステムを、2ヶ月で納品しなければならないような案件を受注。しかも、最終仕様は未定のまま。
結局、納期には間に合わず顧客との納期調整になり、うまくいかないと大問題となり、また、納期的に間に合ったとしても、設計ミス、仕様ミス、製造ミスなどが多発して大問題。
そこで、役員の出番。
「技術担当は、出来ないことは出来ないと、なぜはっきり言わないのか」と責任追及が始まる始末。
つまり、何のことはない。日本的精神論経営によるバカ・スパイラルに陥っているのだ。
誰も建設的な意見は言えない状況。言うと、組織的に仲間はずれにされて精神的に追い込まれる。